飲食店の内装工事にこだわりたい方におすすめ!業者選びのポイント
飲食店の内装工事業者を選ぶ際、飲食店のデザイン・施工が得意であるかどうかが大切です。過去の施工事例を見る時に自身の理想のテイストに近いこと、実績が豊富かつ複数の店舗を任されていることなどを確認するのがポイントです。
新たに飲食店を開業するにあたって重要となるのが、内装工事の業者選びです。物件の費用や人件費の捻出などを考慮して、内装工事の費用をできるだけ抑えたいと考えるのは当然のことですが、金額だけを優先して内装業者を選ぶのはおすすめできません。この記事では、店舗の内装にこだわりたい、集客に強い店舗を作りたい方のための内装業者の選び方のポイントについて解説していきます。
激戦区で生き抜くにはデザインにこだわるのも1つの方法
駅前や商業地区、商店街の中など大きな売上が期待できる反面激戦区とも言える立地に飲食店を作ろうとしている方は他店との差別化が必須となります。人通りが多い分、集客の面で楽ができるという訳ではなく常に顧客の奪い合いが発生するということを肝に銘じておかなければなりません。
その際に有用な手段として挙げられるのが、内装デザインを大事にするという方法です。内装工事は大きく属性に分けるとデザイン・設計と、施工・工事の2つになります。すなわち内装業者にはデザインのみ・施工のみという会社から、デザインから施工までトータルでこなす会社まで存在するという話です。この場合では、デザイン・店舗設計に特に力を入れている会社に相談すると良いでしょう。設計にこだわりを持っている会社であれば、業界のトレンドを理解しているケースが少なくありません。インターネットを使った集客が主流となりつつある現代において、フォトジェニックな外観・内装はそれだけで十分に強力な武器となるでしょう。
デザイン・設計事務所を選ぶ際のポイント
デザインや設計が得意とは言っても、すべての会社が飲食店の設計を得意としているわけではありません。店舗に特化しているところもあれば、オフィスが得意である場合もあったり住宅を専門としている会社もあります。さらに言えば、同じ店舗であっても業界が異なれば勝手が違う上に、業種が少し異なっているだけでも特徴は変わってくるので注意が必要です。たとえば、飲食業の店舗とひとくちに言っても、おしゃれなカフェと親しみやすい定食屋ではデザインも求められる間取り・構造が異なるのは予測がつくことでしょう。デザイン会社をひとくくりで見るのではなく、どういった業種・店舗を得意としているのかを見極めることが重要です。自分が建てたいと思っている店舗のイメージを膨らませて、それに近いテイストを得意としている業者を選ぶことが大切です。マッチする業者を探す上で、会社の過去の施工事例を閲覧してチェックするのが有効な方法となります。インターネットが普及した現代では、多くの企業が自前のホームページを持っています。まずは公式ページを訪問して、過去の施工事例をチェックすることから始めましょう。
飲食店の設計・施工に特化しているところが望ましい
可能であれば店舗を幅広く手掛けているところよりも、飲食店の内装工事を専門的に取り扱っている業者の方が望ましいです。他の業種の店舗と共通する点はいくつかあるものの、専門的な機器の取り扱いが含まれるため、こういった設置・施工作業に慣れている方が良いからです。飲食業界の機器・設備への知識が薄かったり、不慣れな業者に依頼してしまうと後でトラブルに見舞われる可能性もあります。営業中は店舗内を移動するため、動線の確保は重要です。店舗を印象づける照明も非常に重要であり、飲食店に特化した知識やセンスが必要となります。加えて店舗における条例、業界のトレンドに詳しい業者の方が何かと安心できます。これらの面から総合して、飲食業界を専門としている施工業者に依頼する方が得策です。自分の希望と予算と、業者のできることとの擦り合わせを行う打ち合わせがスムーズに進むかどうかも業者の豊富な実績と大きくかかわってきます。そういった面でも事例をきちんと確認して、豊富な実績を持つ業者を選びましょう。
一人のオーナーから複数の店舗を任せられている業者を選ぼう
施工業者やデザイン事務所のホームページを見る時にチェックしたいのが、一人の依頼者から複数の店舗を依頼されているかどうかです。市内・県外など地域の範囲にかかわらず、複数の支店を持っているオーナーから信頼されているという証になるからです。店舗で言うリピーターであり、良いサービスを提供してくれる企業にはリピーターが付きます。内装業者の場合は、複数の店舗を任されているかどうかチェックすると判断しやすいでしょう。内装を頼む側の視点から考えてみると、再度店舗のデザインや施工を依頼するということは統一感が出るというメリットがあるだけでなく、スムーズに意思の疎通ができるという証拠でもあります。いくら腕が良くても、こちらの意図が伝わりにくかったり要望を汲み取ってもらえなかったりする業者は誰でも敬遠します。施主の希望を取り込んだ上で、専門家の視点からの意見を盛り込んだ最良な提案をしてくれる業者である可能性が高いです。自分の理想に寄り添い、イメージに近づけようと尽力する業者を選ぶようにしましょう。
相場に見合った金額であるかをチェックする
理想のテイストの工事を行ってくれる業者が見つかったところで、金額をチェックします。いくら良いデザインや施工を行っていても、予算を大幅にオーバーする業者であれば当然ながら依頼できません。明らかに安すぎる場合は、トラブルが頻発する可能性があるため要注意です。内装の出来映え・仕上がりはもちろん、水漏れや漏電といった致命的な問題が発生する可能性が高くなります。また工事の内容・クオリティから考えて、費用が高すぎる場合も注意が必要です。余分な作業、設備が工事に盛り込まれているケースがあるためこちらも警戒しましょう。ホームページを見ると施工事例は掲載されていても、金額までは記載されていないケースが少なくありません。一方で、業者によっては単価や作業の目安を公開している場合もあります。金額と内容は必ず知っておきたい部分なので、公開されていない場合は直接問い合わせて確認すると良いでしょう。
モニターを募集している内装業者を見つけるのも効果的
デザイン事務所や工務店など内装業者では、モニター募集をしている場合があります。独立して開業したばかりで実績を増やしたい、新たなエリアを開拓したいなど理由はさまざまですが、飲食店など店舗の設計・内装工事を安く提供してくれます。自社のホームページに実績として掲載したり、家庭に配布されるチラシに掲載することを条件に値引きを行うサービスのことです。モニターを募集している事務所・工務店にタイミング良く依頼できれば、内装にまつわる費用を抑えられてお得です。業者を探している際に、そういった募集が行われていないか積極的に探すと良いでしょう。なお注意点としては、飲食店の設計や施工にまつわる知識や経験の有無をよく調べておくことが挙げられます。一般的な飲食店とは異なり、専門的な設備があったり必要な構造・動線があったりするため最初によく確認しておくことが大切です。この時も通常の業者選びと同様に、対応が丁寧であったり説明が分かりやすかったり、提案が的確であったりといった点に注目しながら吟味しましょう。
まとめ
大きな資金をかけて店舗を作るため、できれば妥協せず良いものを作り上げたいところです。そのためには、豊富な施工事例を持っていること、自身の要望に近いテイストが得意であることに加えて飲食店の内装に明るいことが条件として挙げられます。さらに、複数の店舗を任されているなど、意思の疎通がスムーズで良い提案が受けられる業者を探すことが大切だと言えるでしょう。